心カテ業務アンケート結果

アンケート用紙送付173施設、回答122施設(回収率70.5%)

※今回のアンケートでは清潔域での医師の介助は、5施設で実施しています。

心カテアンケートコメント
 1.  カテ室内の各コメディカルの業務分担が明確化されていない部分がある。物品の管理はSPD及び一部のディーラー管理となっており、出し入れは協力体制でやっているが、夜間休日には大変である。

 2.  臨床工学技士が心カテ検査に入ることは、検査、インターベンションに付随する合併症に対し、速やかに対処できるという利点があります。例えば、TV、Vf時に使用する除細動器の保守点検、血圧低下時のIABP、PCPS、造影剤除去を目的とした腎機能低下例におけるHD、緊急手術症例における人工心肺操作など。他にも様々な利点が数多くありますので我々技士は、心カテ検査に入るべきと考えます。

 3.  心カテ室業務は各施設により様々であるが、施設によっては医師の介助などを実施している所もあり、実際にどの様な部分まで我々が実施すべきか?

 4.  技士が第二術者として、ガイドワイヤーやインデフの操作など、治療行為に近い業務をしている施設があると聞くが、法的あるいは技士会的には、どのような考えなのでしょうか。

 5.  今回のアンケートで自分の病院と他の施設との業務内容の比較が出来るのは、今後の業務を考えて行く中での参考になると思います。例えば、今現在も使用され臨床工学技士が関わっているIVUSなどは、データーが画像なので、その保存の仕方(デジタル/アナログ)利用法(スタンドアローン/ネットワーク)など、放射線技師との連携や関わりも増えてくると思います。そのような状況の中で、臨床工学技士として、どの様に関わって行くのか考えなければなりません。

 6.  臨床工学技士がAG室で業務を行うことは良いことだと思うが、ECGなどの検査を施行することなど、種々の問題が残る。AG室専属のスタッフが業務を行うことが、学会などでうたわれているが、そのスタッフの業務内容を明確にしていない。また、近年臨床工学技士が清潔野介助業務を行う傾向にあるが、その業務が「業務指針」でうたわれておらず曖昧のまま行われており、臨床の現場で混乱を招いている。臨床工学技士も立場の維持、地位の向上のためにも国、各医療関係団体などと協議しながら、まず「業務指針」の改訂を行い医師の裁量において業務を行うのではなく、明確に役割を分担したチーム医療の一員となるべきと考えます。

 7.  検査室などでも外注検査等により人員が余ってきている施設もあると聞いています。今後この心カテの分野に限らず、臨床工学技士、臨床検査技師などの間で仕事の取り合いなどが発生すると思いますが、お互い理解しあいながら、取れる業務はどんどん取って行くことが良いと思います。あくまでも院内理解を得ながら。

 8.  当院では専門の医師が不在のため全て転院となります。女子医大の事件等、技士会としてのコメント等詳細が知りたいです。又、事件に関わった技士は何故に医師の指示とは言い、その真相心理を!

 9.  業務指針を考えると臨床工学技士はあくまで治療業務中心、他保守管理等が主であるので検査に関連するポリグラフ、測定検査、心カテ医師補助等は行うべきではないと思いますが。

10.  本来心カテは検査であるためCEの業務上操作するのはどうかと思う。(ただし保守点検に関しては良いのでは・・・)近年医療事故がクローズアップされてきています。万一心カテによる事故があった時、CEが操作していた場合、「本来の業務ではない」等、書かれる(報じられる)可能性は十分にあると思います。

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