計画停電の実施に備えた医療機関、社会福祉施設及び在宅患者等の対応について
以下、入手した情報を順次掲載しています。

 

公益社団法人 北海道臨床工学技士会会員の皆様

平成24年7月19日

道庁および日本産業・医療ガス協会、北海道電力(株)の協力によって、お借りすることができた小型発電機と人工呼吸器を接続し、計画停電予定時間となる2 時間連続動作による検証を行ったので報告します。

なお、小型発電機を使用する場合は、公益社団法人 日本臨床工学技士会(2012 年6 月30日)発行「計画停電における医療機器の安全使用マニュアル (2012 年度版)」を参考にご使用願います。

一部抜粋
「7.在宅人工呼吸器における計画停電対策と注意事項
7-3-1-3 小型発電機
発電機から室内までのケーブルの準備•接続方法、電源供給にかかる時間を訓練より確認する。また、設置場所についても天候を考えて最適な場所また手順を確認する。
発電機は、外部バッテリとの組み合わせで使用することが望ましい。発電機は、屋外で使用し設置する際、雨、風、雪、騒音等を考慮し、かつ一酸化炭素中毒に留意する。

ホームセンターなどで購入する事が可能であるが、定期的に動作させる必要がある。燃料はガソリン仕様とカセットボンベ仕様とがある。なお、正弦波のインバータ内蔵のものを使用し、必ず事前に十分な動作点検を行う。」

公益社団法人 北海道臨床工学技士会
会長 室橋 高男

人工呼吸器と小型発電機による動作検証結果

 

公益社団法人 北海道臨床工学技士会会員の皆様

平成24年7月6日 その2

道庁保健福祉部から6月28日付け医薬1120号に引き続き、別添のとおり各保健所と関係団体に通知がでました。在宅人工呼吸・酸素療法で3時間程度の停電に対応できていない医療機関に対しては、聞き取り等により、対応できるようになるまで助言等を行う方針との連絡をうけました。この後、各医療機関へ至急で以下の連絡が回ると思われます。準備のため事前にお知らせします。

 
01_別紙1計画停電が実施された場合に備えた対応
02_別紙2調査票       (Excel)
03_別紙3患者情報整理表 (Excel)
04_別紙4補足調査票    (Excel)
05_別紙5保健所集計表  (Excel)

公益社団法人北海道臨床工学技士会会員各位

平成24年7月6日

■公益社団法人 日本臨床工学技士会提供

  計画停電における医療機器の安全使用マニュアル2012
 
  参考資料として北彩都病院のマニュアルを掲載します。↓
 
■北彩都病院
  非常用電源の供給に切替った場合に行うこと (透析室編)
 
■北彩都病院HHDプロジェクトチーム
  計画停電の対応(在宅血液透析編)
 

公益社団法人北海道臨床工学技士会会員各位

平成24年7月1日

厚生労働省から「計画停電が実施された場合の医療機関等の対応について」が6月25日に報じられており、「北海道電力管内リスト」に掲載された病院は、計画停電の対象から除外されることになってあります。(下記参照)。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002doat.html

しかし、突発停電に関してはどの病院も対象となるのは言うまでもありません。日頃からの停電対応の準備(災害も含む)が重要です。

先日、道庁担当者から室配会長へ連絡があり、会長から病院や医療機器の電源について説明をしました。
その後、時間的余裕が無いこともあり、説明時に使用した資料をもとに道庁保健福祉部で参考資料作成し、28日付で各総合振興局や職能団体、各保健所に配布したとの連絡を受けました。

その資料は下記になります。 情報の一つとして参考にして下さい。

北海道保健福祉部長からの各組織への通知
医療機関チェックリスト事務連絡通知文
医療機関チェックリスト
非常用電源とME機器について
非常用電源、ME機器の確認チェックリスト(作成例)
別紙3 計画停電時の「人工呼吸器等を使用する在宅療養患者」への相談窓口

 

公益社団法人北海道臨床工学技士会会員各位

平成24年6月21日

 「計画停電の実施に備えた医療機関、社会福祉施設及び在宅患者等の対応について」という通知文が北海道保健福祉部長名で医療関係団体代表者宛に発せられました。

 北海道保健福祉部長通知 医薬第960号 平成24年6月14日

 今夏の電力需給見通しは全国的に大変厳しい状況である中、北海道でも本年7月中旬以降で計画停電が実施される可能性が出てきました。このため、計画停電(2時間)が実施された場合についての対応が求められております。

 各々の病院が自院の非常電源設備を把握しなければ対応しきれなくなるのは必至です。停電を含めた災害対策マニュアルの策定は済んでいる施設が殆どだと思われますが「自家発があるから大丈夫」という楽観的な対応は極めて危険です。

 医療機器やPC、家電などが年々増加し、当初は賄えた非常電源が気付かないうちに容量オーバーとなっていていざというときに非常電源装置のブレーカーが落ちてしまい使用できないことも十分に考えられます。

 群馬の計画停電があったところでは、停電中に電話が使えず連絡ができなくなったところもあると聞きました。原因は、デジタル回線によるターミナルアダプタへの非常電源化ができていなかったためだそうです。また、水に関しても自施設の供給ポンプが非常電源化されていないことから断水となった施設もあるようです。給水設備によっては自治体の上水道自体が断水になることもあると聞きました。

 透析施設であれば、事前にわかる計画停電時は基本的にその時間を避けて実施する施設が多いようです。ある程度は事前にプランを立てることは可能と考えます。

 皆さまご存じの通り、在宅呼吸療法において診療保険点数に外部バッテリー分が加算されています。加算された以上、外部バッテリーが準備されない状況で停電となり、何か事故が起こってしまった場合、管理している病院の責任となることは明かです。点数だけ取って装備していなかったのか!ということになりますので、主治医、管理業者とも連携して外部バッテリーの装備を行う必要があると思います。

 先日行われた日本医療機器学会のマネジメントセミナーで講演していた群馬県 こやぎ内科のHP(臨床工学技士 阿部氏)にとても参考になる情報が載っています。許可を頂きリンクしますのでご参照下さい。

 停電時における在宅人工呼吸器使用時の外部電源の確保について

公益社団法人 北海道臨床工学技士会
会長 室橋 高男



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